下編。
 裁判に負けただけならば単に気の毒でしたねで済むのだが、その後、ダメおやじは、裁判所前で毎日毎日、スピーカーを用いて文句を言う司法フーリガンに成り果てた。
 その間、通りすがりの弁護士が見兼ねて、ダメおやじの言い分が、あまりにも独自の主張に過ぎないことをたしなめたりもしたことがあったようだが、全く聞く耳を持たない。
 こういう、性格の狷介な男であるが、一時はヲシツと意気投合した。すなわちヲシツが結成した団体に加わり、千葉県の女も巻き添えにして入会させた。
 しかしながら、狷介さにかけてはヒケを取らないヲシツが相手である。会の運営やら女の帰属を巡って、早晩、ダメおやじとヲシツは対立に至るのは宿命であったと言える。
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 ダメおやじに寄ってきた胡散臭い手合いは、なにもヲシツだけではない。他にも胡散臭い連中がダメおやじに寄ってきた。
ダメおやじを看板とする団体が結成されたが、メンバーには個人営業の印刷屋がおり、会員に頒布するパンフレットや書類の印刷を請け負って金儲けを企む輩が出てきた。

 或いは、例の政治ゴロの詐欺師も、ダメおやじを看板にして寄付金集めを企んだ(不発に終わっている)。すなわち政治ゴロは、選挙に何回も立候補するかたわら、事件屋を稼業としており、ダメおやじに対して裁判提起や警察への告発をそそのかしたが、本人は首をがえんじなかった。ダメおやじは裁判所前でスピーカーで叫べば、何れ事件を再吟味してもらえると本気で考えていたようだからである。スピーカー咆哮しか興味を示さず、政治ゴロの寄付金集めの看板にならなかった。加えて、間もなくダメおやじが逮捕(一回目逮捕)され、ダメおやじの周りは弁護士がガッチリ固めていたから、事件屋の付け入る隙がなかった。
 因みに、政治ゴロは、先行してヲシツにも接触をしている(これも不発に終わっている)。つまり政治ゴロから見れば、ダメおやじもヲシツも、看板にして寄付金集めに活用するための小道具に過ぎなかったわけである。

 一回目逮捕・裁判では、本人を煽てて刑事裁判に持ち込んだ者がいると見るのが私見である。他にも、一回目逮捕拘留後、ダメおやじを主役にして映画作りをして「進歩的な」各種団体に売り込もうとする者まで出てきたりしている。

 このように、煽てて金儲けを企む連中に、
ダメおやじは良い様に利用されるしか能がなかったわけだが、二回目逮捕を踏まえると、まだ懲りていないようだ。

 なぜなら、シャバに出てきた後も、ダメおやじは裁判所に出入りして、1階ロビーに陣取り、当事者の和解斡旋をボランティアでやっていた、とされる。考えてみればおかしな話である。なぜなら、訴訟の提起前に当事者双方の訴訟代理人同士の話し合いは、通常なされるのが普通だが、それが不首尾に終わったからこそ、裁判所に紛争解決を委ねたわけだし、抜き差しならない対立関係に陥った原告被告が、連れ添ってロビーに現れて、どこの馬の骨とも知れないダメおやじに和解斡旋を頼むことなど、あり得ない。
 このことを踏まえ、ダメおやじも事件屋だと評価する議論もあるが、私見は、単にダメおやじが分際をわきまえず余計なお世話をしていただけだったと考える。

 しかし、庁舎管理者からすれば、批判はあるがともかく裁判という公共財を提供する裁判所内外で、自己の主張・立証のまずさで負けた裁判の、憂さを晴らすために裁判所を叩く者が出てくれば、邪魔に思うのは必然であり(サッカーや野球、ほかのスポーツの何でも良い、感情的になって審判やレフリーに喰って掛かる者は退場させられるのは当たり前。)、かつ、庁舎内で、通常の当事者・傍聴人ならば取らないであろう行動――無資格で調停・和解――をするとなれば、尚更である。

 こんな奴が裁判所内をウロチョロすることは、三権分立や司法の信頼を毀損するもので、統治的な見地から逮捕・有罪を図ったとも考えられる。二度の刑事裁判で、相当の弁護料がかかっている筈だが、多額の金を出しても裁判で遊びたいようだ。家族は止めているのか、いや止めても言うこと聞かないのだろう。従って、第二回目逮捕もまた裁判になり、恐らくは有罪になるだろう。そしてこの件を活用して、金儲けの道具にしようとする者もまた、出てくるのであろう。

 また、支持者を自称する者の中には、日頃は近所の乞食に、小銭や食い物を与えて虚栄心を満たしているが、なにぶんそればかりでは張り合いがなく、同じようにダメおやじに小銭や食い物を与えるため、面会に来ている者もおる。本人は否定するだろうが、この者から見れば、乞食もダメおやじも、憐れみを施し虚栄心を満たす為の客体に過ぎないと思うが、どうだかね?

ってことを、全国の皆様にお知らせします。以上。
(おわり)